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五十集余情|パンフレット
Design : Kazunori Iwata
Photo:Yuki Ida, etc.
Writing:Tamio Arisaka
Client : Cinema de Aeru Project
2018
魚市場や魚問屋を意味する言葉「五十集(いさば)」。字のごとく、人、食、娯楽と、さまざまなものが集まる港町の市場ならではの、賑わいを感じさせる言葉です。
2011年に震災津波で被害を受けた岩手県宮古市。かつてこの港町にあった五十集の賑わいを、伝統芸能(祭り)の演舞や伝統食のふるまいを通して体験してもらおうとして始まったのが、この五十集余情というプログラムです。楽しさの中で消えて終わる消費的なイベントではなく、その土地の人々が長年月を経て生み出してきた祭りや郷土食、そうした生活文化にスポットを当てることで、人間らしい暮らしの足元を照らそうとしています。
パンフレットの表紙は、宮古市に残る伝統芸能「黒森神楽」の演舞姿。夜闇に躍動する姿を、深い赤色に切り取っています。躍動的な写真と同じく、複数の書体を重ね動かしてできた題字も、さまざまなものが寄りあつまって生まれる五十集の賑やかな動きを表現しています。
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